対バンライブが「ワンマンと同じ感覚」で組めない理由
対バンライブはワンマンと違い、複数のバンドが同じ夜に登場します。観客は他バンドのファンの入れ替わりを跨ぎ、PA や照明オペレーターも各バンドのリクエストを覚えきれない状況で動きます。この前提を踏まえずに「ワンマンを短くしただけ」のセトリを組むと、本番で空気を作りきれません。
1. 出順が決まる前に "持ち時間 ÷ 平均演奏時間" を出す
対バンの典型的な持ち時間は 25 / 30 / 40 分。MC や転換間の余白を考慮すると、実際に演奏に使えるのは持ち時間の 80%程度です。たとえば 30 分枠なら正味 24 分前後。1 曲 4 分 30 秒の楽曲なら 5 〜 6 曲が現実的なボリュームです。Setlii では各アイテムの演奏時間を入力すると、セトリ全体の合計時間が自動計算されます。
2. トップバッターと大トリで "求められる役割" が異なる
- トップバッター:会場の空気を立ち上げる役割。一番強いキャッチーな曲をセトリ前半に配置するのがセオリー。
- 2 〜 3 番手:自分たちの色を打ち出すフェーズ。バラードや変拍子曲など、ややマニアックな曲も挟みやすい。
- 大トリ:観客の体力が落ちている前提で、テンポを取り戻す曲から入る。アンコール込みの逆算が必須。
3. "他バンドと色が被るか" は事前に確認できる
ジャンル・キー・テンポが他バンドと完全一致してしまうと、観客の耳が飽きてしまいます。最近のライブハウスでは、出演者間のセトリを公演前に共有してくれるケースもあります。Setlii の共有 URL で送れば、アプリを持っていない他バンドメンバーも閲覧できます。
4. 転換時間を計算に入れる
対バンの転換は 10 〜 15 分が標準。長尺の機材セッティングが必要な楽器(フル DTM 機材、巨大なドラムキット)が後ろに来る場合は 1 曲分長く確保する必要があります。Setlii のセトリ説明欄に "転換要望: ベースアンプ A→B 切替あり" などを記入しておくと、ライブハウススタッフが事前に確認できます。
5. アンコール想定の有無を持ち時間に反映する
対バンライブでアンコールが許される枠は、大トリか集客貢献度上位のバンドのみが多いです。アンコールが期待できない場合は、セトリ最後の曲を「アンコールなしでも余韻が残る曲」にしておく必要があります。逆に、大トリで MC を長く取ってアンコールへ流れる場合は、本編 5 曲+アンコール 2 曲で「持ち時間内に収まる" 計算式" 」を最初から組んでおきます。
対バン専用テンプレを Setlii で持っておく
30 分用 / 40 分用のテンプレを Setlii のライブラリに 1 つずつ作っておけば、出演オファーが来た瞬間にセトリ案を提示できます。「最近対バン用のセトリ作ってない」と感じたタイミングが、テンプレ更新の合図です。