Setlii の生まれた背景
Setlii は、開発メンバー自身がライブ活動をしていて感じた「セトリ管理の煩雑さ」を解消するために 2025 年から開発を始めたアプリです。Word ファイルや LINE のスクショで共有していたセトリを、もっと直感的に・もっと共同編集しやすく運用できるようにしたい——という極めてプライベートな課題からスタートしました。
α 版で見えた「予想と違った」ユーザー像
当初はギター/ベースを抱えるバンドマンを主要ユーザーと想定していました。実際にβ版を配ってみると、想定外のユーザー層からのフィードバックが多く寄せられました:
- ピアノ・サックスなど、譜面が必須の楽器奏者から「キーごとの並び替えが助かる」
- 結婚式・イベントの BGM 担当 DJ から「曲数が多いので、ライブラリ機能が刺さる」
- 合唱団の指揮者から「演出やナレーションも一緒に管理したい」
結果として、「曲だけでなく MC・演出も同列に並べられる」「テンプレ化されたライブラリを横展開できる」という現在の Setlii の仕様に大きく舵を切りました。
技術選定の振り返り
クライアントは Flutter (iOS / Web)、バックエンドは Xano(ノーコード型 BaaS)、認証は Apple / Google / LINE 連携、画像 / 音源は Xano のストレージという構成です。このスタックを選んだ理由:
- Flutter:1 コードベースで iOS と Web を出せる。スタジオやライブハウスでブラウザから開きたいニーズが大きいので Web 対応は必須でした。
- Xano:マイグレーションのストレスが少なく、ロジックを XanoScript で書けるので「招待メールを Resend で送る」ような連携が短時間で実現できる。
- RevenueCat → 一旦撤去:Pro プランの提供を v1 から想定して RevenueCat SDK を組み込んでいましたが、Apple 審査で「IAP 製品が未提出なのに SDK が同梱されている」と指摘され、v2.0 build 78 で SDK を完全削除しました。Pro プランは UI 上は隠した状態でリリースし、後続バージョンで再登場させる方針です。
v2.0 で改善した点(β 版からの差分)
- 音源添付がアイテム単位で完結するようになった(以前はセトリ全体に紐づいていた)
- リハーサル録音にコメント範囲指定機能が追加。タイムスタンプ付きで「2:15 〜 2:30 が走り気味」のようなフィードバックが残せる
- セトリの説明文(description)を入力可能に。本番のテーマや配信向けキャプションがそのまま使える
- YouTube プレイヤーから音声のみ再生に切り替え。バックグラウンド再生に対応した
これからの開発ロードマップ
v1.x で予定している機能の一部を抜粋します。
- Pro プラン(バンド単位):月額 500 円前後で、共有先での広告非表示、リハーサル録音容量の拡張、PDF エクスポートなどの特典を予定。
- 共有 URL の OG 画像生成:Twitter / LINE で共有したときに、セトリのタイトルとバンド名が描画された OGP がプレビューに出るように。
- イベント運営機能:「ライブの予定」と「セトリ」を統合し、対バンや会場との連絡まで Setlii 内で完結させる。
- AI セトリ提案:v1.2 以降を想定。過去のセトリや楽曲データから、観客層やイベント規模に応じたセトリ案を生成する。
フィードバック歓迎
使ってみて気になった点・欲しい機能は、アプリ内の「サポート」もしくは サポートページ から送ってください。実装可能な範囲で順次反映していきます。